バッキンガム宮殿と『英国王のスピーチ』
2015年 08月 19日
夏期、女王陛下がご不在の間、バッキンガム宮殿の一部が一般公開されているということで、行って来ました!
残念ながら、内部は撮影禁止のため写真がありません。
飲食も禁止です。
もちろん、セキュリティチェックあり。
上の写真の左側は、The Mall 側から撮った写真、そして右側は、宮殿の見学を終えて、庭園への出口となっている部分で撮ったもの。
建物から庭園に出ると撮影解禁になるので、ここで皆さん記念撮影されていました。
もちろん、わが家も。
庭園はこんな感じです。
全体の雰囲気は、ロンドンに幾多ある公園と似ていますね。
5月に行ったヴェルサイユ宮殿の人工的・幾何学的な庭園とはかなり趣が異なります。
やはりパリの公園も幾何学的なデザインでしたっけ。
ヴェルサイユ宮殿の方が豪壮華麗で圧倒的なオーラがありますが、住まいとしては、こちらの方がずっと落ち着くかも。
私が貧乏性だからもあると思いますが、それだけではないと。
かのマリー・アントワネットがプチ・トリアノンに自分好みの空間を作って、そちらに入り浸ったくらいですから、居心地よく感じないのは、庶民だけではないのかなと。
ちょっと話が逸れてしまいましたが、バッキンガム宮殿見学に話を戻します。
わが家の最寄駅から地下鉄に乗り、グリーンパーク駅へ。
この記念像の横を通りすぎ、案内表示に従ってチケットオフィスに向かうと、入場口が2つ。
一つは既にチケットを持っている人のため、そして、もう一方は、これからチケットを購入するか、予約済のチケットを受け取る人のため。
自分がどちらに行けばよいか分からない場合は、複数の係員さんがいるので、尋ねてみるとよいです。
外国からの観光客慣れてしていらっしゃる係員さんが、親切に教えてくれます。
チケットには、入場日時とステータス(大人か小人か、または障害者割引適用かなど)が書いてあります。
入場は、9時半スタートで、45分刻みでした。
入場料には、音声ガイドも込みです。
日本語も選択可。
音声ガイドは、各部屋の概説のほか、そのお部屋に関する細かいエピソードも聞くことができます。
たとえば絵画の部屋では、ピックアップした絵画にまつわるエピソードを聞いたり、ボール・ルームでは、晩さん会の準備に関する話を聞くことができたり。
平均見学時間が2~2.5時間とのことで、私は2時間かけて周ったのですが、それでも、全部の細かいエピソードを聞き、細部までじっくり見ることはできませんでした。
家族は飽きて先に行ってしまったので、これでも急いだ方で、一人だったら、倍の時間はいたのじゃないでしょうか。
今回、バッキンガム宮殿を訪れて、よかったと思った点。
1、建築家ジョン・ナッシュの設計を目にすることができたこと。
こちらに来てから、クリストファー・レンに興味をもったのですが、ジョン・ナッシュも面白いなぁと思うように。
ナッシュは、どうもジョージ4世のお気に入りだったようです。
バッキンガム宮殿の改築の他、リージェンツ・パークやリージェンツ通りのプロデュース、それにに加え、ブライトンのロイヤル・パビリオンの設計にもたずさわっていて。
2、現在でも使われている宮殿を訪れられたこと。
ヴェルサイユ宮殿訪問では、公式の場はもちろん、寝室やリビングなどプライベートな空間も見ることができました。
対して、バッキンガム宮殿は公式の場の一部のみですが、現在でも実際に使われていると思うと、感慨深くて。
想像豊かな方なら、自分が招待客になったような気分になれるのでは。
実際の晩さん会のテーブルセッティングが再現されていたり、準備の様子が映像で見られたりもします。
3、素晴らしい絵画コレクション
ルーベンス、ヴァン・ダイク、ティチアーノほか、名画がいっぱい!
レンブラントの「アガサ・バスの肖像画」は、レースや金糸の細部までが生き生きとし、彼女の才覚までが絶妙に表現された傑作。
それに、フェルメール「音楽のレッスン」は、彼の他の作品同様、物語性があって。
現存する絵が、非常に少ない画家の貴重な一枚
また、ルーベンスの自画像にまつわるエピソードも面白かったですね。
イギリスのある貴族から発注された絵を、工房の弟子たちに描かせたルーベンス。
その絵が、国王チャールズ1世に贈られるとは知らずに。
献上されたチャールズ1世は、その絵がルーベンス手ずからのものではないことを見抜いて立腹し、すぐに絵を送り返したそうです。
そこで慌てて描かれたのが、この一枚。
チャールズ1世というと、政治的にダメな王様の印象しかなかったのですが、この話を聞いて、少しイメージ変わりました。
芸術に対する審美眼に限っては、すごい目利きだったんですね。
美術館にあってもおかしくない名画が自宅にあって、毎日見ていたら目も肥えるかも。
見学を終え、庭園から出口に向かう途中には、お土産売り場が。
日本から本を送ってくれたり、ずっとよくしてくれる友人へのプレゼントほか、買ったのはこちら。
バッキンガム宮殿で提供されるお料理のレシピ付。これは自宅用です。
来年は日本に帰国しているので、ロンドンを思い出すよすがになると思って買いました。
ショッピングバッグ☓2に、左下のマグネット☓2と、コーギー模様のメガネ入れはプレゼント用。
下に敷いてあるのは、お買い上げ商品を入れてくれるビニールバッグで、金地に白い文字。
これからのグッズは通販もできるようですが、日本まで送ってくれるのかは不明。
それから、クイーンズ・ギャラリーの方に常設のグッズ・ショップがあるそうです。
眼鏡入れのコーギーは日本人の目から見てもかわいいですね。
このコーギーのキャラクターで、バッグやポーチなどもありました。
その他には食器や、イギリスらしくティータオルなども。
残念ながら宮殿内部の写真は撮れなかったので、図書館で借りて来ていた『英国王のスピーチ』を帰宅してから家族で確認しました。
派手なアクション・シーンがあるわけでもないので、普段なら息子が飽きてしまう内容でしたが、「あ、ここ見たよね!」なんて、この日は最後まで一緒に楽しめました。
バッキンガム宮殿の情報については、こちらを。
Royal Collection Trust HP(日本語あり※)
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