人気ブログランキング | 話題のタグを見る

バッキンガム宮殿と『英国王のスピーチ』

バッキンガム宮殿と『英国王のスピーチ』_b0329868_06350948.jpg

夏期、女王陛下がご不在の間、バッキンガム宮殿の一部が一般公開されているということで、行って来ました!
残念ながら、内部は撮影禁止のため写真がありません。
飲食も禁止です。
もちろん、セキュリティチェックあり。

上の写真の左側は、The Mall 側から撮った写真、そして右側は、宮殿の見学を終えて、庭園への出口となっている部分で撮ったもの。
建物から庭園に出ると撮影解禁になるので、ここで皆さん記念撮影されていました。
もちろん、わが家も。




バッキンガム宮殿と『英国王のスピーチ』_b0329868_06350032.jpg



庭園はこんな感じです。
全体の雰囲気は、ロンドンに幾多ある公園と似ていますね。
5月に行ったヴェルサイユ宮殿の人工的・幾何学的な庭園とはかなり趣が異なります。
やはりパリの公園も幾何学的なデザインでしたっけ。
ヴェルサイユ宮殿の方が豪壮華麗で圧倒的なオーラがありますが、住まいとしては、こちらの方がずっと落ち着くかも。
私が貧乏性だからもあると思いますが、それだけではないと。

かのマリー・アントワネットがプチ・トリアノンに自分好みの空間を作って、そちらに入り浸ったくらいですから、居心地よく感じないのは、庶民だけではないのかなと。


ちょっと話が逸れてしまいましたが、バッキンガム宮殿見学に話を戻します。

わが家の最寄駅から地下鉄に乗り、グリーンパーク駅へ。

バッキンガム宮殿と『英国王のスピーチ』_b0329868_06365582.jpg
落ち着いた緑の公園を南へ向かって抜けると、木立の間にクイーン・ヴィクトリア記念碑が見えて来ます。

バッキンガム宮殿と『英国王のスピーチ』_b0329868_06355501.jpg
ここまで来たら、もうすぐ!

この記念像の横を通りすぎ、案内表示に従ってチケットオフィスに向かうと、入場口が2つ。
一つは既にチケットを持っている人のため、そして、もう一方は、これからチケットを購入するか、予約済のチケットを受け取る人のため。
自分がどちらに行けばよいか分からない場合は、複数の係員さんがいるので、尋ねてみるとよいです。
外国からの観光客慣れてしていらっしゃる係員さんが、親切に教えてくれます。

バッキンガム宮殿と『英国王のスピーチ』_b0329868_06360397.jpg
私は予約して行ったので、チケットオフィスで、予約番号が書いてあるプリントアウトを見せると、すぐに発券してもらえました。
チケットには、入場日時とステータス(大人か小人か、または障害者割引適用かなど)が書いてあります。
入場は、9時半スタートで、45分刻みでした。
入場料には、音声ガイドも込みです。
日本語も選択可。

音声ガイドは、各部屋の概説のほか、そのお部屋に関する細かいエピソードも聞くことができます。
たとえば絵画の部屋では、ピックアップした絵画にまつわるエピソードを聞いたり、ボール・ルームでは、晩さん会の準備に関する話を聞くことができたり。

平均見学時間が2~2.5時間とのことで、私は2時間かけて周ったのですが、それでも、全部の細かいエピソードを聞き、細部までじっくり見ることはできませんでした。
家族は飽きて先に行ってしまったので、これでも急いだ方で、一人だったら、倍の時間はいたのじゃないでしょうか。


今回、バッキンガム宮殿を訪れて、よかったと思った点。

1、建築家ジョン・ナッシュの設計を目にすることができたこと。
 こちらに来てから、クリストファー・レンに興味をもったのですが、ジョン・ナッシュも面白いなぁと思うように。
 ナッシュは、どうもジョージ4世のお気に入りだったようです。
 バッキンガム宮殿の改築の他、リージェンツ・パークやリージェンツ通りのプロデュース、それにに加え、ブライトンのロイヤル・パビリオンの設計にもたずさわっていて。
 
2、現在でも使われている宮殿を訪れられたこと。
 ヴェルサイユ宮殿訪問では、公式の場はもちろん、寝室やリビングなどプライベートな空間も見ることができました。
 対して、バッキンガム宮殿は公式の場の一部のみですが、現在でも実際に使われていると思うと、感慨深くて。
 想像豊かな方なら、自分が招待客になったような気分になれるのでは。
 実際の晩さん会のテーブルセッティングが再現されていたり、準備の様子が映像で見られたりもします。
 
3、素晴らしい絵画コレクション
 ルーベンス、ヴァン・ダイク、ティチアーノほか、名画がいっぱい!
 レンブラントの「アガサ・バスの肖像画」は、レースや金糸の細部までが生き生きとし、彼女の才覚までが絶妙に表現された傑作。
 それに、フェルメール「音楽のレッスン」は、彼の他の作品同様、物語性があって。
 現存する絵が、非常に少ない画家の貴重な一枚
 また、ルーベンスの自画像にまつわるエピソードも面白かったですね。
 イギリスのある貴族から発注された絵を、工房の弟子たちに描かせたルーベンス。
 その絵が、国王チャールズ1世に贈られるとは知らずに。
 献上されたチャールズ1世は、その絵がルーベンス手ずからのものではないことを見抜いて立腹し、すぐに絵を送り返したそうです。
 そこで慌てて描かれたのが、この一枚。
 チャールズ1世というと、政治的にダメな王様の印象しかなかったのですが、この話を聞いて、少しイメージ変わりました。
 芸術に対する審美眼に限っては、すごい目利きだったんですね。
 美術館にあってもおかしくない名画が自宅にあって、毎日見ていたら目も肥えるかも。
 


見学を終え、庭園から出口に向かう途中には、お土産売り場が。


日本から本を送ってくれたり、ずっとよくしてくれる友人へのプレゼントほか、買ったのはこちら。


バッキンガム宮殿と『英国王のスピーチ』_b0329868_06362868.jpg
中央は、2016年用カレンダー。
バッキンガム宮殿で提供されるお料理のレシピ付。これは自宅用です。
来年は日本に帰国しているので、ロンドンを思い出すよすがになると思って買いました。

ショッピングバッグ☓2に、左下のマグネット☓2と、コーギー模様のメガネ入れはプレゼント用。

下に敷いてあるのは、お買い上げ商品を入れてくれるビニールバッグで、金地に白い文字。

これからのグッズは通販もできるようですが、日本まで送ってくれるのかは不明。
それから、クイーンズ・ギャラリーの方に常設のグッズ・ショップがあるそうです。

眼鏡入れのコーギーは日本人の目から見てもかわいいですね。

バッキンガム宮殿と『英国王のスピーチ』_b0329868_06353680.jpg
ジョージ6世の時代から飼われていて、エリザベス女王も飼っていらっしゃることで有名な犬種。
このコーギーのキャラクターで、バッグやポーチなどもありました。

バッキンガム宮殿と『英国王のスピーチ』_b0329868_06361920.jpg
ぬいぐるみもあって、娘がお小遣いで買いました。


その他には食器や、イギリスらしくティータオルなども。


残念ながら宮殿内部の写真は撮れなかったので、図書館で借りて来ていた『英国王のスピーチ』を帰宅してから家族で確認しました。

バッキンガム宮殿と『英国王のスピーチ』_b0329868_08095655.jpg

派手なアクション・シーンがあるわけでもないので、普段なら息子が飽きてしまう内容でしたが、「あ、ここ見たよね!」なんて、この日は最後まで一緒に楽しめました。






バッキンガム宮殿の情報については、こちらを。
Royal Collection Trust HP(日本語あり※)






↓ をクリックすると、人気ブログランキングのロンドン・カテゴリーに飛びます。
この記事が気に入ったら、クリックしていただけると、ポイントが入るので励みになります♪

また、お役立ち情報満載の人気ブログがいっぱいです。
ご興味があったら、クリックしてみて下さい。



by utakatamahoro | 2015-08-19 06:03 | ロンドン生活 | Trackback | Comments(0)

2年間ロンドンに住んでいました。貧乏でも楽しめたロンドン。【自称】ニッチを愛するクリエイター。


by うたかたまほろ
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31