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今なお現役、タワー・ブリッジ ~ロンドンの現在・過去・未来~

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何度も前や下は通ったことがあるし渡ったこともある、ロンドン、テムズ川にかかるタワー・ブリッジ。
ロンドン塔に近いこともあるし、何よりその外観が唯一無二で、テムズ川にかかる橋の中では最も有名ではないでしょうか。
この橋が、”ロンドン橋”だと勘違いしている人も多いくらい。
私も、こちらに来る前はそうでした(笑)



そんなタワー・ブリッジに先日、上って来ました!
二つのタワーをつなぐ上部の通路と塔の一部、それから跳ね橋の動力装置を見学することが出来ます。
お値段は、大人£9(2016年現在)。
チケットはオンラインであらかじめ買うこともできますし、現地での購入も可。



エレベーターで一気に最上階まで昇ると、この眺望!


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上部橋の高さは44メートルです。


通路の内部は、こんな感じ。


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そんなに広くはないですが、狭いというほどでも。
かつては、歩行者が階段で上って通行できたとのことですが、う~ん、ビルの5階建の高さまで登るくらいなら、他の橋に回るかも!?

そういうこともあってか、利用者減で一時は閉鎖されていたそうですが、現在はエレベーターが出来て、このように観光スポットとして生まれ変わって、人々の目を楽しませてくれています。


両側には、世界各地にある、変わったデザインや美しい形の橋の写真(ヨーロッパ中心)や、この橋の建設当時からの記録写真が展示されています。
そうそう、エレベーターで最初に辿り着いた、最上階のエントランスでは、橋が出来た頃の記録映像が流されてました。
タワー・ブリッジの周辺、すごい交通量で驚きました~。
さすば、大英帝国の首都!
馬車がひっきりなしに行き交い、しかも今ほど交通規制がしっかりしていない様子で、歩行者保護もされていない。
当時、大通りを歩行者が横断するのは命懸けだったのではと思えるほど。
2階建ての乗合馬車が、屋根なし上階にも沢山のお客さんを乗せて何度も通り過ぎ、「もしかしたら、これが現在のバスの原型?」なんて思ったり。
タワー・ブリッジは1886年に着工、1894年に完成しているので、写真や記録映像が残っているのがいいですね!



上部橋を横から見ると。


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そして、橋からテムズ川を見下ろすと。



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一部、ガラス張りになっている部分から、人や車が見えます。
はっきり見えすぎて……怖い……!
この上を歩いていると、「きっと強化ガラスなんだから大丈夫、落ちない!」と心の中で唱え続けても足がすくみます。
高所恐怖症の人には拷問レベルかも。

東京タワーの展望台にも、床が透明になっている箇所がありますが、そこよりずっと怖い。
たぶん、44メートルという距離が、かえって高さをリアルに感じさせるからでは。
あまりに高層階に行くと、人も建物も車もミニチュアみたいに見えて、現実感が薄れるんですよね。




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タワー部分はコーンウォール産の花崗岩を使ったゴシック様式建築なので、こんな装飾窓から外を眺めると、中世の城内にでもいる感覚に捉われます。

展示場内には、コンペティションに出品された、他のデザイン画も展示されていました。
もし、他の案が採用されていたらどうなっていただろうと想像してみましたが、やっぱりこのデザインでよかったのではと思います。

ロンドンが、古きよきものと最先端が肩を並べている場所だから。


タワー内を楽しんだ後は、地上近くにあるエンジンルームへ。
こちらに入場する際はチケットの再提示が必要。
何度かスタッフから注意がありますが、捨てずにしっかり持って、いざ!

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何か土偶の顔みたいなものがお迎え(笑)
円の直径は2~3メートルくらいありそう。

これは、巨大なエンジンの極一部で。

全体像はこうなっています。

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巨大な橋を持ち上げるのですから、これくらいの大きさのシステムは必要ですよね。
外見は古城か教会のようでも、内部は当時の最新鋭装置!

ヴィクトリア女王の治世下に栄えた大英帝国の力を象徴しているかのような。

現在は電力で上下する橋ですが、当時は蒸気機関によって動いていました。
トロッコで石炭を運び、技師は常に石炭がたっぷり入っているかを確認した上で操作していたそうです。


タービン。

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うん、色がきれい!
それに、油差しのガラス瓶がレトロで可愛かった♪
見られることを前提に綺麗にされていますね。

今でも一日1~2回は跳ね橋が上がるところが見られるとのこと。
100年以上も、現役でがんばっているのがすごい!



やっぱり、古いものと新しいものが結びついた上で、機能しているのがロンドンなんだと。


タワー・ブリッジ付近のテムズ川南岸では。

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Dutchess Street という小路です。
モダンなデザインのマンションが。

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一帯では、こんなシンボル・マークを掲げて高級マンションの建設が多数進められ、販売されていました。
何しろ、一等地ですもんね、あの辺り。

ロンドンは生きているんだなって感じる界隈。




さて、帰ってから橋の写真を見返して気づいたこと。


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今月16日に殺害された、ジョー・コックス労働党議員を悼む新聞記事。
バッキンガム宮殿には半旗が掲げられています。

そういえば、タワー・ブリッジに掲げられていた国旗も半旗でした。


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コックス議員はEU残留派で、この事件によって残留支持派が少しリードしたとの世論調査が出ましたが、蓋を開けてみなければ分かりません。

いよいよ、投票は今週の木曜日。

街を歩いていると、EURO2016(サッカー大会)の方が注目されているようですが、大きな歴史の転換期となるかもしれないこの投票、せっかくイギリスにいるのですから、見守りたいと思います。








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Commented by puppy1954 at 2016-06-22 04:53
いいですね!
お嬢様と行かれましたか?
私も行きたいんですが、子供たちはまだ早いかなぁと
躊躇しています。


Commented by utakatamahoro at 2016-06-27 05:38
> puppy1954さん
娘は興味ないというので、一人で行って来ました。
家族で来ていた時は、夫が高所恐怖症なので、行けなくて(笑)

小さいお子さん達(幼稚園~小学校低学年)もたくさん来てましたよ。
子供達も楽しそうにはしていましたが、展示物もあまりなく、広さもそんなにあるわけではないので、ざっと見るだけだと30分くらいで終わってしまうかもしれません。
by utakatamahoro | 2016-06-21 01:00 | ロンドン生活 | Trackback | Comments(2)

2年間ロンドンに住んでいました。貧乏でも楽しめたロンドン。【自称】ニッチを愛するクリエイター。


by うたかたまほろ
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