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人生の岐路~Around 50~

大学の私の出身ゼミは、卒業後もかなりの頻度で集まりを開催し、先輩後輩関係なく、好きな時に来ればいいというスタンスの会だった。
それは、人間的に魅力的な先生方を教え子たちで囲みたいという気持ちが強かったことと、少し社会的にマイノリティな考え方をもっていると自覚している人が多かったから、自分と似た匂いのする人々といるのが心地よかったからだと思う。

そんな中で、ここ1,2年、それまでは滅多に顔を出さなかった面子がよく出て来るようになった。

――どうしてだろう?

ふと、そう思ったが、その答えはすぐに得られた。

「出向になってさ」
「男の人と同じに頑張って来たつもりだけど、役職につくのは男性ばかり」

お酒が入ると、そんな愚痴がぽろり、ぽろりと。

そうなのだ。

50歳は、そういう年なのである。

20代は仕事に慣れようと必死にもがく、30代は身について来た仕事で成果を出して認められようとあがく、40代はそろそろ自分の限界が見えて来つつも、出世の希望は捨てず、まだ目の前にある仕事をがむしゃらに頑張り。
そして、50代になると、そこそこの地位にはいるものの、それ以上は上に行ける可能性がないことを自覚し、残りの会社生活の行き付く先をいずれ来る現実としてイメージできるようになるのである。

そのため、それまでは仕事での多忙を理由に出席しなかったひとが人が、大学の集まりに出て来るようになる。
一種の社会的諦観がそうさせるのだ。

私は専業主婦で、日々の仕事がお金になるわけではなかったが、子供が大学生や高校生になると、子供たちの成長と反比例して母親業を縮小せざるをえなくなる時期に入ってる。

だんだん近くが見えにくくなる、体力が落ちるetc...
老いは万人に平等にやって来て。

だからこそ、まだ何とか動ける50代に次のステップに進むべきなのだと思う。

私の場合は昨年からカリグラフィと手相を習い始め、今年からはヨガを始める。


50歳

とうに折り返し地点は過ぎていて、ここでまだ気力も体力も何とかあるうちに、その後の人生をしっかりイメージして準備を始めていくことが、死を迎えるまでの年月を無為にするか、充実したものにするかの別れ道なのではと思う。




by utakatamahoro | 2019-04-01 02:02 | アラフィフ | Trackback | Comments(0)

2年間ロンドンに住んでいました。貧乏でも楽しめたロンドン。【自称】ニッチを愛するクリエイター。


by うたかたまほろ
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