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発達障害の生き残り術

娘は今年、2回目の年女。
まだ大学生です。
あと2年……。
大学は留年せず頑張ってくれているので、このまま何とか卒業して、国家試験に受かってくれればと思います。

診断は受けていないけれど、息子の発達障害診断テストで、娘の方が当てはまることが多かったので、息子が「発達障害グレーゾーン」との判定でしたので、娘はかなり濃いグレーなのかなと思っています。


ちょうど娘が高校に合格した年に、夫がイギリス留学に行くことになり、せっかく受かった第一志望の学校だからと、一人日本に残って頑張るというので、残してイギリスに旅立ちました。

案の定というか、やっぱ15歳じゃ無理だったよね、誰も知らない学校だし。
娘なりに頑張ったのですが、鬱っぽくなり、高校は休学してイギリスで一緒に暮らすことに。

イギリスでは、とても私立高に行かせる余裕がなかったため、息子が通うことになった Secondary school(学費ほとんどかかりません) に「Secondary の年齢なのに、学校に行けていない、そちらの生徒の姉だから、通わせてくれ」と頼み込み、待つこと5か月。

たまたま日本人の生徒が帰国することになり、受け入れてもらえることに。
それからは、土日も長期休暇も関係なく、ひたすら勉強の毎日でした。
娘、勉強は苦にならないので。
文系は短期ではどうにもならないので、とにかく理系分野を。

そして、現地校のレベルが低かったことも幸いし、他の生徒に勉強を教えるまでに。

普段のコミュニケーションは取れなかったけれど、「勉強を教える」ということで、存在感を示すことができました。


そこで思ったこと。


発達障害の生き残り術の一つとして、得意分野があるなら、それに集中させ、その分野で周囲を助けるというのもあるのかなと思いました。

また、コミュニケーションが苦手という特性に気づいた時点で、人がやりたがらない仕事を引き受ける代わりに、交渉が必要な分野を任せられる補佐と組ませてもらうという生き方ならできると気づいたようで、大学でも細かい作業の多い仕事や、自主学習グループの委員長を引き受ける代わりに、交渉事は別の人にやってもらっているとのこと。
自分の得意な役割に特化して生きているようです。


発達障害の生きづらさから起こる二次障害(鬱など)に陥らないことも大切な気がします。
批判覚悟で言うと、うちは苦手分野は、あまり怒らずに、「それなりに頑張っていればいい」という教育をして来ました。
本当は全部きちんとできた方がいいに決まっているのは分かっているけれど、精神的な病気になるよりは、ましですから。


大学を卒業して国家試験に受かり、働けば、収入はまあまあ貰える職業に就けるはずなので、苦手な家事は代行業者に頼むとか、そういう生き方をしていってくれればなと思います。



by utakatamahoro | 2023-01-08 23:04 | 発達障害 | Trackback | Comments(0)

2年間ロンドンに住んでいました。貧乏でも楽しめたロンドン。【自称】ニッチを愛するクリエイター。


by うたかたまほろ
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